扁平糸~FLAT SILK~
写真1:通常の多条機での42中
写真2:手引きで作った扁平糸
近代になってから生糸の繰糸するときには、偏差を少なくし
また抱合をよくするために、
「ケンネル装置」を通して丸くきれいな生糸を作ります。この装置によって生糸の品質が特段に良くなりました。
~能衣装は重くなった!?~
ところで、復刻事業で江戸中期以前の織物と比べ復刻した織物は重くなっていることをご存知ですか。能衣装などは踊る時に重くて同じような動きがしにくいと能楽者の方からお声がありました。
もしかしたら、このケンネルをしないで生糸を作ると以前のように軽い織物ができるのかもしれません。
より質の高い、そして動きやすい、軽い織物。
テキスタイルの幅を広げる取り組みです。
ご興味ある方は是非お気軽にお問い合わせください。
写真1: 42中(多条機)
写真2:扁平糸(手引き機)